みなさん、生命保険ってはいってますか?
- 家族ができたから、なんとなくはいった
- 友だちにすすめられて、仕方なくはいっている
- なんかよくわからないけど、将来不安だから入っている
こんな人、おおいです。
生命保険って、むずかしくないですか?
なんだか、よくわからないですよね?
勧誘されて、うさんくさいイメージもありますし。
わたしも、同じでした。
ですが、このtweetの本が、とてもわかりやすかったです。
生命保険についてわかりやすく解説している良書「生命保険のカラクリ」をよんでの、まとめです。
損しないように読んでおこう「生命保険のカラクリ」
めちゃめちゃ、わかりやすかったです。
生命保険とは要するになんなのか、を知れます。
2009年の若干ふるい本ですが、一般教養として大事なことがかかれてます。
200ページちょいで、すぐ読めます。
著者について
著者は、ライフネット生命保険株式会社の創業者のおひとりの岩瀬大輔さん。
キャリアは、東大法学部、司法試験合格、ボスコン、ハーバードビジネススクールなどなど。
キラキラすぎて直視できないレベルのスーパーマンな方ですw
ライフネット生命保険の副社長のときにこの本を書かれたようです。
2019年に、同社の会長をご退任されてます。
概要
- 生命保険、医療保険などの保険ってなんのために必要なのか
- かけすて型、貯蓄型ってなにがどう違うのか
- 保険の値段は、どうやって決まるのか
- 生命保険で損をしないためにはどうすべきか
こんなことが書かれていました。
人生で二番目に高い買い物、っていわれてる生命保険。
損しないように、ちゃんと理解したい人には、オススメの本です。
「やすい掛け捨てのネット生命保険」がベスト
ということで、結論です。
・家族がいるなら「安い、掛け捨て型の、ネット生命保険」だけ、はいるのがGood
・医療保険、貯蓄型の保険(養老保険、終身保険)には、はいらないでいい
これです。
ライフネット生命の経営者だった岩瀬さんのご著書なので、自社の保険サービスのマーケティング目的もあるでしょう。
それでもなお、この本の内容は、フラットにとてもわかりやすかったです。
保険=何のためにそなえるか?
保険は、要するに「何のためにそなえるか」で決まります。
つまり、
①いざという時に、のこされた家族のお金のためにそなえる
2009年 文藝春秋 岩瀬大輔 『生命保険のカラクリ』p.81-82を参考に作成
②病気、ケガで入院・手術のときのためにそなえる
③将来のためにそなえる
なので、それぞれにたいする保障=保険、ということになります。
つまり、
①死亡保障 → 生命保険
2009年 文藝春秋 岩瀬大輔 『生命保険のカラクリ』p.81-82を参考に作成
②医療保障 → 医療保険
③貯蓄・年金 → 貯蓄型の保険
こうみると、意外とむずかしくないですね。
のこされた家族のお金のため(生命保険)
これは、はいっておく価値はありとかかれています。
とくに、結婚や出産して家族がいる人は、自分が(もし)死亡してしまったときのためにです。
万が一にそなえて、将来の家族の生活費がなくならないようにですね。
なので、独身のひとは、はいるメリットがないです。
いま、独身で生命保険にはいってる人は、ちょっともったいないかも・・・。
でも、
- なんだかプランが複雑でよくわからないやつ
- 保険の営業マンがおすすめしてくるやつ
- 貯蓄型のやつ
は、はいらなくていいです。
なぜなら、ムダな人件費とか管理費で高いから。
くわしくは、このあと解説します。
じゃあ、結局、どれを選べばいいのよ!
はい。
シンプルな「かけすて型ネット保険」がいい、と書かれてます。
この本でおすすめされてたのは、もちろんライフネット生命ですね。
ちなみに、この本も似た主張がされていました。
その中では、共済系の生命保険がおすすめされてました。
病気、ケガによる入院・手術のため(医療保険)
これは、はいらなくていいと書かれていました。
なぜなら、
- 日本の「国民皆保険制度」で大部分カバーできる
- 高額な医療をうけたときは「高額療養制度」がある
- なので、この2つの制度+貯金でじゅうぶん
だから。
国民皆保険制度(こくみんかいほけんせいど)ってのは、みなさんもちろん知ってますよね?
病院にいったときに保険証だせば、医療費が一部ですむアレです。
高額療養制度(こうがくいりょうせいど)ってのは、めっちゃ高い医療費がかかっても、上限以上は払いもどしてくれるって制度です。
日本にはこんなすばらしい制度があるんです。
なので、ここに、医療保険でさらに保障しておく必要性は「ひくい」わけです。
(もちろん、まったく必要ないってことはないでしょう。)
ムダに高い医療保険にはいるよりも、その分をちゃんと貯金したり、投資しておくほうがいいってことですね。
将来のため(貯蓄型の保険)
貯蓄型の保険ってのも、ありますよね。
これも、はいらないくてよいと書かれています。
保険に「貯蓄」をもとめるのは、日本の今の低金利ではもったいない、と。
将来の資産のためなら、ほかに、もっとよい利回りの金融商品に、自分で投資した方が良いわけですね。
たとえば、株、ETF、債券とか。
ということで、保険は、のこされた家族の生活費にそなえるだけで十分です。
あとは、損しないように、ちゃんと貯金したり、投資したりしましょう。
保険の値段はどうきまる?
保険の値段は、この3つの組み合わせで、きまっていると書かれていました。
①死亡や入院の発生確率と保障の範囲
2009年 文藝春秋 岩瀬大輔 『生命保険のカラクリ』p.95から引用して作成
②あずかった保険料の運用利回りをだすための手数料
③保険会社の経費や、利益にあてられる手数料
興味があるひとは、このままよんでくださいね。
損しないために、知っておきましょう。
死亡や入院の発生確率と保障範囲
生命保険の値段がきまる1つめのポイントは「死亡や入院の発生確率」で決まってるとのこと。
「生保標準生命表」っていう、ものを元に決められてます。
性別や、年齢での死亡率の一覧表です。
たとえば、35歳の男性の死亡率は「0.00077」と記載されています。
これはどの保険会社も共通で同じものがつかわれています。
わかりやすくたとえると、仕入れの値段表がどの会社も同じってことですね。
さらに、保険業法という法律で、保険のセールとか、割引は禁止されています。
命や健康にかかわる業界で、公平性がたかくないといけない業界だからです。
なので、おなじ生保標準生命表をどの会社も使っていて、セールや割引もできないので、
生保標準生命表」
〇〇保険会社よりも、△△保険会社のほうがおトク!!
みたいなことは、ルール上、ありえないってことです。
じゃあ、実際はどうなってるのか。
貯蓄型にしたり、ほかの保険とセットにしたり・・・などなど、あえて複雑にして、比較しづらくしてるわけです。
それで、契約をとりあってるわけですね。
なので、シンプルで、もっとも安いもの、を選ぶのが一番いいってことです。
たとえば、貯蓄型(養老保険とか)は、結局、加入者がおおめに払った保険料がもどってきてるだけで、お得でもなんでもないんですね。
あずかった保険料の運用利回りを出すための手数料
保険の値段がきまる2つめのポイントは「運用利回りを出すために、投資家にはらうコスト」です。
保険商品の中では、「利回り〇%」みたいに運用するタイプの商品があります。
「かけすて型」ではなく、「貯蓄型」ってやつですね。
「何年かしたら、元金にプラスされてもどってきますよー」と保険営業マンから紹介されるやつです。
これにも注意が必要です。
高い利回りをだすためには、機関投資家が運用する必要があります。
で、この機関投資家への高い手数料が、保険価格にシンプルに上乗せされて、価格が高くなってるだけなのです。
なので、生命保険はあくまで「保障」のためであって、「貯蓄」のために使うのはムダなコストがかかるわけです。
なぜなら、自分で株やETFをかった方が、ムダな手数料がかからないからです。
保険会社の経費や利益にあてられる手数料
保険の値段が決まるさいごのポイントは、「保険会社の経費や利益」です。
たとえば、
- 手続きの事務手数料とか、
- 保険営業マンの人たちの給料とか、
- 営業車とか事務所とか、
にかかる経費ですね。
ここは、1点目、2点目とちがって、企業の努力によって、ムダを削減したり、効率化することで安くできます。
安くなればなるほど、保険価格も安くなります。
たとえば、IT化して事務手続きの人件費を減らしたり、つかわないオフィスや営業マンの数を減らしたりすることで、保険価格もやすくなります。
なので、ネット系の生命保険が安いわけですね。
ネット系の保険会社が、営業マンがそもそもいなかったり、事務手数料もネットで完結できるようにしてたりと効率化されています。
まとめ
ということで、まとめです。
生命保険 | 家族がいるなら入るべき。かけすて型のネット保険がいちばんコスパよし。 |
医療保険 | 日本の医療制度で十分カバーできる。なので、はいらなくていい。 |
貯蓄型保険 | 手数料分がもったいない。保障ときりわけて、自分で投資した方がいい。 |
ビジネスインフルエンサーの田端さんのtweetも参考になるのでのせておきます。
みなさんも、この方針でいきましょう。