ITベンチャー企業に転職して感じた4つのメリット

ITベンチャー企業で働くのってどんな感じか気になりますよね。

  • TwitterやFacebookでよく見る、イケてるITベンチャー企業が気になる
  • 自由な社風でとても充実していて楽しそう
  • だけど、自分はそこでやっていけるかな?
  • 長時間、ハードワークをしないといけないんじゃないの?
  • 気にはなってるけど、自分がそこで通用するかわからない

この記事では、IT ベンチャー企業に約5年いた私の経験から、働いて感じたメリットを紹介します。

気になるベンチャー企業があって受けようかを悩んでいる人、既に内定をもらって今迷ってる人、キャリアとしてベンチャー企業で経験を積みたいと思ってる人の参考になると嬉しいです。

目次

ITベンチャー企業での私の経験

私は、2社目で法人向けSaaS製品を扱う都内のITベンチャー企業で働いていました。

その会社の創業2年目に入社して、 約5年間在籍し、20代の中盤〜後半を過ごしました。

やってた仕事は、

  • 自社製品の導入コンサルタントとして企業に営業活動したり、
  • 新規開拓の部署を立ち上げて、プレイングマネージャーをしたり、
  • 自社製品の新機能の企画や、営業の人たちが売上を達成できるように営業企画をしたり、です。

入社当時、社員は十数名で、3社目の転職を機にやめる時には約50名規模でした。

こんな感じの経験をした私の「ITベンチャー企業に働いてよかったこと」を紹介します。

成果を出すには「時間をかけないといけない」という考えが変わった

これが、私の考える一番大きなメリットです。

何を言ってるか分かりづらいかもしれませんが、まずこれを紹介します。

皆さんは、ITベンチャー企業というと「長時間労働」とか「ハードワーク」のようなイメージを持っているかと思いますが、最近のITベンチャー企業は違います。

いかに限られた時間で、無駄なく効率的に成果を出すかマネージャーや社員は考えてますし、それを実現するためにはどんな職場環境やルールが良いか経営者や役員は考えています。

一昔前のような、(ビジョンや社会意義だけで)経営者が長時間労働を強いるということは少なく、透明性の高い企業が多いです。

私がいた会社は、成果を出すために、無駄な根性論を詰められたり、「時間かけてなんとかしろ」みたいなこととか、「朝早く来て、夜遅く帰るのが評価される」といった昔ながらの文化はありませんでした。

むしろ、頑張らずにいかに成果を出すかという工夫を考えることが大事、という社風でした。

議論は常にオープンで、業務効率につながるツールがすぐに導入されたり、社員の生産性が高まるルールはすぐに採用されました。

言い換えると、プロセスは重視されず、成果が重視されるということです。

私は元々、長時間労働が当たり前で時には徹夜もしてて、成果を出すためにかけられる時間は全てかけてやり切るという働き方をしていました。

そして、それ自体をあまり苦と思わないタイプで、いわゆる「ワーカホリック」でした。

これも決して悪いわけではないですが、ITベンチャー企業に働くことで価値観が変わりました。

仕事とは人生にとって大事である一方で、人生のほんの一部でもあります。

なので、自分の人生の限られた時間を仕事だけに埋め尽くされるのは、とてももったいないことです。

「成果を残すには時間をかけないといけない」という思考停止をせずに、いろんなITツールを活用したり、工夫を考えて、限られた時間で成果を出す。

そして、スパッと仕事を終えて、自分の時間を確保する。現に、このブログも平日の夜に書いてます。

このように、価値観が変えられたのは、とても大きなメリットです。

具体的にいうと、マネジメント職であった私も、定時で退勤するのが一週間の半分以上で、有給も毎年全て消化できていました。

その上で、売上計画の達成など、成果はちゃんと残していました。

現役100年時代と言われている長い社会人生活において、20-30代の若い時にこの感覚にたどり着けたのは、とても大きなメリットと感じてます。

マネジメント職の”奥深さ”と”苦悩”を20代で体験できた

私が勤めていたITベンチャーの、マネジメント職には大きく二つのことが求められました。

①売上計画の達成

これは言わずもがなで、それぞれのチームや部署で月、四半期、半年などのスパンでの目標売上を達成をしっかりすることです。

責任を持って、事業の成長に貢献することが求められます。

これはまぁ当たり前として、ここでの大事なことは二つ目です。

②チームメンバーの「成長マネジメント」

マネジメント職には、チームメンバーの成長支援をするという役割があります。

売上計画を達成する上での各メンバーのスキル・知識・スタンスを捉えて、良い部分をさらに伸ばしたり、できない部分は前向きに克服できるようにコミュニケーションをしたりをします。

気分としては、サッカーの監督みたいな感じで、選手の特性に合わせて彼ら(彼女ら)が社会人として成長し、高いパフォーマンスが出せるように支援します。

これは必ずしも正しいやり方があるものではなく、また、何を持って成功したかをはかることも難しいものです。なかなか自分の思った通りに行かなく、当時はとても悩みました。

が、今となっては、この体験自体が自分の人間性を磨く良い経験となりました。

20代のうちに(役割上の)部下やチームメンバーを持って「メンバーの成長」と「チームの売上達成」を両立する経験。

この、奥深さやその中での苦悩した経験は自分の財産です。

先日、数年ぶりに地元に帰って同級生と話した時、仕事や同僚に対しての価値観や考え方が、とても幼くて驚きました。

一般的な日本企業の場合、20代で部下や自分のチームを持つことは珍しく、早くても30代前半からです。

世間一般のスピードよりも、ITベンチャー企業ではマネジメント職を早く経験でき、自分自身の成長につながる点が大きなメリットです。

また、マネジメント経験は、また別の企業で更にチャレンジしたいと思って転職活動をするときも評価されます。

ここでは、当時私が読んだオススメの本を1冊紹介しておきます。

また別の記事で書きますが、この本で書かれているマネジメント論はとても役立ちます。

起業(副業)の心理的ハードルが下がった

ちょっとこのメリットは特殊で、当てはまる人は少ないと思います。

詳しくは、また別の記事で書きますが、私は会社員をしながら以下の副業をやってます。

  • 自分一人の法人を立ち上げて、副業をしている
  • 都内で、飲食店を共同経営している

5~6年前には、まさか、自分がこんなことをするなんて思いもよりませんでした。

ITベンチャー企業だと、社長や役員と話す機会も多いです。

「社長はすごいなぁ」と思うことが多いのですが、一方で、「あれ、こんな人でも起業できるんだ」と感じることも多いです。

その結果「あれ?自分が思ってたよりも意外とやれそうかも?」と思い、何か新しいことをチャレンジするときの心理的ハードルが下がります。

結果として、私の場合は上記した二つの副業をスタートして、なんとかやれてます。

良い意味で、こういう新しいことにチャレンジする感覚が、ITベンチャーにいると麻痺ってきてなんでもやりたくなりますw

もちろん大変な時もありますが、人生のチャレンジをすることに対して心理的ハードルが下がったことは大きなメリットです。

そして、1点目で書いたように「限られた時間で成果をだす」ことを考える癖がつくので、勝手に副業の時間も確保しやすくなります。

未経験でもキャリアアップになる実務経験をつみやすい

3つ目は、ちょっとぶっ飛んでましたが、最後は読んでる方の多くに役立つと思います。

ITベンチャー企業では、未経験でも自分がやりたい仕事に手を挙げるとばってきされることが多いです。

その環境を活かして、次の転職に有効そうなスキル・実務経験を積んでおく、ということがしやすいです。

少し話はそれますが、私は、この記事で書いているITベンチャー企業を経て、大手IT企業に転職しました。

「大手⇨ベンチャー」は比較的簡単な一方で、「ベンチャー⇨大手企業」は難しいとされている中で、これに成功しました。

その成功の一つに、以下の経験があったからであり、実際に転職時に良い評価をされました。

それは「営業職として、SQLを使ってデータ分析や顧客開拓の経験」をしたことです。

SQLって何?と思う方も多いかと思います。

詳しい説明はカットしますが、シンプルにいうと「データベースから欲しい情報をとるために必要なプログラミング言語」です(特に覚える必要はありません)。

エンジニアであれば当たり前のように扱う一方で、ビジネスサイド(マーケティング色や営業職)の人にはなかなか馴染みがないものです。

当時私は、たまたま読んだいくつかの記事がきっかけで、営業職でもこのSQLを扱えると、社内のいろんなデータにアクセスできて成果出しやすいし、仮に転職する時もユニークな人材になって年収あげられるのでは?と思いました。

なので、このSQLの実務経験を積むために、自社製品のユーザー情報から顧客開拓の戦略を考えたりする役割をやらせてくれ、と社内で手をあげました。

で、結局1年後には転職してしまったのですが、ねらいどおり、この経験が転職活動のときに高く評価されました。

あくまで私のケースなので、SQLとかはすぐに忘れてもらってもいいです。

大事なのは、ベンチャー企業であれば、その時点では未経験でもやりたいと手を挙げたら通る可能性が高いということです(新しく採用するよりも、リスクが少ないため)。

なので、しっかり成果を出せるかは自分の努力次第ですが、ベンチャー企業だと、計画的に自分のキャリアや実務経験をデザインしやすいということがここで言いたいメリットです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

以上が、私が過去にITベンチャー企業で働いて感じたメリットです。

今回は、お金(給与・ストックオプション)面には触れてないので、また書こうと思います。

また、この記事ではメリットのみでしたが、次はデメリットを書きます。

今、転職活動をされていて、その中でITベンチャー企業に興味がある方の参考になるととても嬉しいです。

自分の人生を自分で切り開けられる経験をやしなうことができます。

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