このブログに来てくださる方は、会社員✖️副業をしている方が多いです。
私もそのひとりで、会社員をしながら、自分だけの会社と、飲食店を共同経営者をしています。
最近、私のまわりでも副業をスタートしたという声をよく聞くのですが、
- 個人事業主でやったほうがいい? 法人にしたほうがいい?
- 会社にバレないの? バレないようなやり方ってない?
- 法人ってどのくらいの費用でできるの? 維持費ってどのくらい?
なんてことをよく聞かれます。
この記事では、実際に自分だけの法人を持っている中で私が感じているメリット・デメリットを紹介します。
先に結論をいうと、会社員✖️副業であれば「自分だけの法人をもっておく」のはオススメです。
- 会社員をしながら副業をスタートした、または近々しようと思っている人
- 会社員をしながら、個人事業主としてすでに副業をしている人
- 自分だけの法人に興味がある人
このような方の参考になれば幸いです。
会社員+2つの法人の経営者
簡単に、まずは自己紹介です。
現在、私は以下の3つのワラジをはいています。
- IT企業で会社員
- 自分だけの法人の経営者
- 合同会社を持っていて、その法人の代表社員
- データ分析・マーケティングのコンサルティングなど。このブログも事業のうちの一つ
- 飲食店を共同経営、その法人の共同経営者
- 合同会社で、その法人の業務執行社員
我ながら、いろいろやってますね。
まさか、数年前はこんなことになるとは思いませんでした。
私は、一時、ビジネススクールで勉強してたのですが、そこで色んな人と出会ったり、学んで、今のようにいろんなことにチャレンジしてます(※このことについては、また別の記事で)
ってことで、この記事では、上記の「2. 自分だけの法人の経営者」として、私の感じているメリット・デメリットを紹介します。
自分だけの法人をもつメリット
それでは早速、私が自分だけの法人をもったメリットの紹介です。
上から順にメリットが大きいと感じているものです。
①会社にバレる確率を(限りなく)ゼロにできる
まず、最大のメリットがこれです。
(ほぼ)と書いてるので、完全100%でバレないことはないですが、ほぼ0%です。
理由は下記します。
大前提として、副業は法律違反でもなんでもない
まず、大前提として、副業は法律違反ではありません。
労働基準法で禁止するような定めはないです。また、厚生労働省が用意しているモデル就業規則にも、禁止されてるような記載はないようです。
ですが、実際には「禁止とは言われてないが、暗黙的にNG」のようなルール・社風の会社が多いです。
私の働いている会社は、幸いにもそんな空気はなく、すでに副業をやってる人も多いです。
しかし、知人の会社は「禁止はされてないけど、やってはいけない空気がある」といってました。
正式には禁止とはなってなくても、
- 会社にバレたら出世にひびく
- 印象がよくない、陰口をたたかれそう
- 本業をサボってないのに、サボってるって思われそうでイヤ
という心配があります。
そこで、自分だけの法人が役立ちます。
個人としての自分(正確には「自然人」という)と、会社としての自分(法人)をわけるというものです。
- 個人(自然人):会社員としての自分
- 法人:自分だけの会社、法人としての自分
くわしい説明はここでは割愛しますが、副業が会社に発覚するきっかけは、所得税と住民税です。
ですが、個人と法人で、まさに人格を分けて課税の対象をわけておくことで、会社にバレることは(ほぼ)100%ありません。
給与や配当は支払わず、プールしておく
この方法で副業を会社にバレないようにするには注意点があります。
上記の起業家の迫氏のツイートでもあるように、
- 給料・役員報酬を出さない
- 期末の配当金も出さない(企業にプールにしておく)
としておくことが必要です。
なぜなら法人(自分)⇨ 個人(自分)にお金の流れが発生すると、個人の方の所得税・住民税が変わってしまうので、それがまわり回って企業に通知が行くためです。
なので、このメリットは、会社員で生活費は十分稼いでる上で、副業をしてる人にとって使えるメリットとなります。
登記簿を取られない限りバレない
その他に、会社側にバレるきっかけは、自分の法人の登記簿謄本をなんらかの理由で企業にみられたときです。
登記簿謄本に、代表名として自分の名前が載っているためです。
ですが、みなさんは、これまで暮らしてて、会社の登記簿をとったことってありますか?
あるという人はとても少ないでしょう。
企業の人がなんの前情報もきっかけもなく、自分の法人の登記簿をとるきっかけなんて考えられません。
なので、この心配は無視して良いです。
住民税を普通徴収にしておけば法人じゃなくてもバレない
ちなみに、会社にバレないことだけであれば、住民税を普通徴収にすることを会社に言って、自分で納付するようにすればバレません。
この記事では説明は割愛しますが、下記の記事が参考になります。
参考:【住民税を普通徴収にしたい】絶対にバレない副業対策を徹底解説
会社にバレたくないことを最優先にするのであれば、この対応をしておけば法人まで作る必要はありません。
ですが、自分だけの法人を持っておくことはその他にもいくつかメリットがあります。
②世の中の仕組みがわかって、本業にも役立つ
二つ目のメリットです。一つ目と同じくらいメリットが大きいです。
私は自分だけの法人として合同会社を持っています。
あなたに質問ですが、
- 株式会社は聞いたことあると思いますが、合同会社って聞いたことありますか?
- また、聞いたことはある方は、その違いはわかりますか?
法人を持つと、このような世の中の仕組みやルールに対して自然と知ることが増えます。
範囲でいうと、税金、会計・経理、社会保険などです。
パッと聞いて、「ややこしそう💦」と苦手に思う人は多いでしょう。
私もそうです。
ですが、これらのことを理解しておくことは本業にめちゃめちゃ役立って、出世につながったり、キャリアチェンジを狙いやすくなります。
もちろん専門家レベルで理解する必要はなく、広く浅くわかってるだけで十分、本業に役立ちます。
営業職こそ自分だけの法人を持つことが役立つ
本業で私のような営業職の方であれば、会計が少しだけわかるだけで、営業の強い武器になって営業成績のUPにつながります。
参考:【営業職向け】30代転職未経験でも評価される「定番&穴場」のビジネススキル4つ
経営者を相手にしている営業職であれば、なおさら顧客と同じ視点に立った営業活動ができるようになって、成果につながります。
③法人だと発注側に信頼されやすい
3つ目は、個人事業主と比較したときのメリットです。
副業で、仕事を受けるときに、法人だと相手企業(発注側)からの信頼UPになって、受注確度が高まります。
通常、顧客企業側では担当者のほかにも、複数の関係者(担当者、その上司、決裁者、社長など)がいます。
そういった中で、決裁をする人にとっては、発注先が個人よりも法人であることは、依頼先は変な業者じゃないと思ってもらいやすいです(もちろん個人事業でも変な業者ではないです)。
また、法人だと、銀行の法人口座を開設できます。
顧客企業によっては、法人口座じゃないと支払いできないなどのルールがあったりすることもあるので、そういう点でもメリットがあります。
自分だけが経営者の会社なので、個人事業主と実態は変わらないですが、あなたが発注側になると同じ感覚になるはずです。
この後にデメリットとして、個人事業主よりも維持費(=税金)が高いことを紹介していますが、法人として信頼感を高め、受注の可能性を高める方が、売上に対するメリットが大きいと感じています。
もちろんデメリットもあります
自分だけの法人を持つことのメリットを紹介しましたが、デメリットはあります。
簡単にいうと、個人事業主よりもお金がかかることです。
①法人設立に費用がかかる
一つ目のデメリットは、法人設立には費用がいることです。
個人事業主は、0円で青色申告をすればOKなのですが、法人を持つには費用がかかります。
参考:会社設立(株式会社・合同会社)に必要な最低費用をわかりやすく解説
費用としては、
- 合同会社だと、約7万円
- 株式会社だと、約20万円
ぐらいが必要です。
②法人住民税は不可避
設立した後の、維持費も個人事業主と比べて多少多めに必要になります。
さけられないのは、法人住民税です。
これは利益が出ていなくても、登記した市区町村に毎年納めないといけません。
金額としては約7万円/年です。
このように、個人事業主と比べて、多少費用がかかるのがデメリットです。
一般的には、利益として500-700万円/年ぐらいになったら、個人事業主⇨法人にする税制メリットがあるといわれています。
なので、副業が会社にバレないようにするだけを目的にするのなら、ちょっともったいない費用となります。
ちなみに、私の会社は、500万円/年も利益なんてありません(もっと頑張らないと)
それでも自分だけの法人を持つのはオススメです
費用だけをみると、自分の法人を持つことはデメリットがあるのですが、それ以上のメリットがあります。
特に、会社員をしながら副業をしている、またはスタートしようとしているって方は「会社にバレないようにする」✖️「本業にもいかせる」という観点で超オススメです。
- 会社員をしながら副業をスタートした、または近々しようと思っている人
- 会社員をしながら、個人事業主としてすでに副業をしている人
- 自分だけの法人に興味がある人
は、作っておきましょう。
ちなみに、合同会社がオススメです。それはまた別の記事でかきます。